田口ケンジ先生の姉コミック2作がおもしろい
『つりらば』
『姉パニッ』
(田口ケンジ/WEBコミッククラブサンデー)
クラブサンデー新人王決定戦の初代王者という田口ケンジ先生。
現在、Webコミックで読める2作品がいずれも姉コミックですよ!
(ぴろぴろさん、我林さん、タレコミ多謝)
田口先生は、『咲-Saki-』のイラスト関係を最近たまたま目にしていたのですが、こんな姉作家さんだったとはちっとも知りませんでした。
『つりらば』は、神社の跡取り息子として姉弟2人暮らしの主人公・執行架月(しぎょうかげつ)と、その姉・執行満月(しぎょうみづき)お姉ちゃん。
一生女性にモテない呪いをかけられた一族の末裔である主人公は、一計を案じて実行に移すが...
というストーリーですが、姉属性視点からはミヅキ姉の強力なブラコン性格に注目せざるを得ない!
巫女装束に身を包み、弟の帰宅を待ち構えての抱きつき攻撃、女の子にモテないのならお姉ちゃんが一生面倒見てあげるとばかりに押し倒してキャッキャする素敵お姉ちゃんなのです。
弟溺愛型の姉であるのみならず、弟のピンチには体を張って守ってくれる強い姉の面も兼備。
「お姉ちゃーーーん!」と助けを呼べば飛んで駆け付けてくれるような、まさにそんな姉。
空回りする弟主人公と、一段上の余裕の位置にいる姉主人公の掛け合いが面白く、話のオチも姉属性的に美味しいところに着地してくれて、言うこと無しです。
姉弟が主人公である以上、ラストも姉弟揃って元の鞘に収まるのは姉漫画の王道パターンの一つ。
一方の『姉パニッ』。
主人公・業原近衛(ごうはらこのえ)弟と業原刃(ごうはらじん)姉は双子の姉弟。
高校入学初日、ごく平凡な男子高校生である近衛は、見目麗しい美少女の姉の真の姿を知られまいと右往左往するが...というストーリー。
その姉の真の姿とは、「ケンカ上等を信条とする傍若無人な無双ねーちゃんなのである」。(弟談)
可愛い顔して
「どこに目ェつけてんだボケ! コロスぞ、あーん!?」
「調子ぶっこいたダボハゼ野郎には最初(ハナ)から強く出にゃあ!」
のようなセリフがポンポン出てくるこの姉の勇ましさ!
弟に対しては裸くらい見られたってどうってことないような剛毅なお姉ちゃんなのですが、最も重要なのは、「弟をいじめる奴はアタシが許さない主義」の持ち主であること。
弟に仇なす者に対しては容赦なく鉄拳制裁。これが惚れ惚れするほどカッコイイ。
腕っ節の強さを誇る姉なら、こうでなくっちゃ。
漫画の中心テーマもこの点に尽きるので、余裕で姉コミック認定です。
2作品ともに「私の弟は私が守る」的お姉ちゃんで共通する田口ケンジ先生。
この作者、○○姉ってキャラが描ければなんでもいいんじゃないか?
そんな姉作家を全姉連は応援します。
単行本が出たら、この2作品もぜひ載せておいて欲しいくださいね!
<関連リンク>
田口先生のブログをさかのぼってみると、
姉に剥かれる弟とか、
巫女装束めくられ、はいてない疑惑のミヅキ姉とか、
応援感謝CGとか、
弟の寝込みを襲う巫女姉さんの図とか、
色々と姉属性的に嬉しい記事がいくつも。