『姉☆コレクション』・『姉、ちゃんとしようよっ!2 番外編3』
人生の岐路に立ったりでヒィヒィ状態で半ば呆けながらも、しっかり発売日を覚えていて買ってあった
自分を褒めてあげたい、そんな感じで読み終えた『姉☆コレクション』(二見ブルーベリー文庫)。
どうなの?と気になる諸弟も多いと思うので、本音の感想を。
(いつものお約束:全姉連の評価基準は姉要素のみ。評価が低い部分は「姉要素が低いから」です。)
大体6割ぐらいを占める4本の姉小説に加え、姉論、姉レビュー、姉ゲー制作者インタビューなど
盛りだくさんの内容。
総評としては、まずまず合格点。
『妹☆コレクション』の人たちが本当に姉モノを企画して大丈夫?表紙が姉っぽくない?との心配は
とりあえず杞憂でした。
独自の姉論や、姉アニメ・姉コミックのレビューは面白く読めます。姉映画のレビューなどは
全姉連ではまず出せないような紹介で、興味深く読めました。
また、『姉しよ』のタカヒロ氏のインタビューでは新しい発見があったり。
姉小説は、最も危惧していた「姉というテーマを与えられて無理矢理書いた」ような匂いはさほど無く、
世話焼きお姉ちゃん、ダダ甘お姉ちゃんなど。エッチ方面も充実でした。
ただ…、姉100%かというと、それは残念ながら。姉に始まり姉に終わる一冊ではなかった所が残念。
たとえば、アニメ会の対談は、期待して読んでみたら『マリみて』の面白さを語っているだけ。(それを分かって
か、「姉萌え話」ではなく単に「萌え話」となっている)
『「姉ゲーム」大全』でのアニメ会の対談は良かったのに。
また、『処女はお姉さまに恋してる』の制作者インタビューを姉属性専門の本に11ページも割きながら、
結論に至るまでほとんど姉萌えと絡められていなかったのはがっかり。同作をはっきりと姉ゲーと呼ぶのに
ためらいがある自分を説き伏せるようなものを期待したのに。これでは、「あなたがおとボク好きだから
企画しただけじゃないの?」と言われても仕方ないのでは。
と、姉以外の要素が混じってしまって水を差しているのはいただけないのでした。
全姉連の評価としては、以上。
楽しめる一冊であることは確かですが、期待していたレベルまではあと一歩でした。
『「姉ゲーム」大全』が我々姉属性の心を鷲づかみにするテキスト揃いで、あまりに名著だっただけに、
同じものを期待すると肩すかしカモ。(まだ読んでない諸弟は大全の方を先に読むべし)
ただ、姉属性向けに書かれた本であることは確かなので、興味を持っていた諸弟であれば思い切って
買うのも良しかと。
◆
『姉、ちゃんとしようよっ!2 番外編ノベル3~空也の恋のぼり』(佐々宮ちるだ/ソフガレノベルス)
お待ちかねの3巻目。
ますます自由な世界が広がり、笑いも充実。楽しくて一気に読むのがもったいないので、毎晩1話ずつ
読んできました。
独自のストーリーが展開されながら、原作の世界観やキャラクターはしっかり守られているのは
今回も変わりません。
ネタバレにも通じるので、これ以上は申しません。安心してお勧めできる1冊。
8月発売のドラマCDも楽しみです。
参考リンク:佐々宮ちるださん@la Dolce Vita アマイセイカツ。
7andYで第20位にランクイン。おめでとうございます。