『アットホーム・ロマンス』(風華チルヲ/まんがタイムきららキャラット連載)
今月号をもって、とうとう『アットホーム・ロマンス』の連載も最終回。
泣いても笑っても、守村家の過剰家族愛劇場はこれで幕引き。
単行本組の弟クンのため、ネタバレはできるだけ控えますが、先月の暁子姉ちゃんのブラコンに答えが出たのに続き、最終回は竜太朗のマザコンに答えが出るはず。
「描きたいことは全て描ききった」と、先週の夏コミ後の打ち上げでチル先生も悔いのないご様子でした。
その最終回、しかと受け止めさせていただきますヨ。
第3巻は10月下旬発行予定なので、単行本組はあと2か月の辛抱です。
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『真剣で私に恋しなさい!』(みなとそふと)
姉ゲークリエイターの巨匠・タカヒロ氏の最新作、今週堂々発売です。
ジャンルは学園モノ+武士娘、登場人物は40人あまり、豪華キャスト、エンディング数20以上の超大作。
基本的にヒロインが上位に位置するヒエラルキーは今作でも守られ、もはやゲームの大きな構造が「姉的存在vs男性陣」と言って間違いないと全姉連は解釈します!
筆頭ヒロインの川神百代姉さん(CV:神代岬)は、物理的・精神的に最強キャラで、弟武士には惚れることすら恐れ多いような存在。
公式サイトの紹介文にあった「舎弟」の二文字が、主人公と百代姉さんのつながりを何より的確に表現していると見ます。
姉弟関係と師弟関係。二重に楽しめるタカヒロ氏の心憎い設定です。
『まじこい』が姉属性にとって外せない理由は、まだ他にも。
『君が主で執事が俺で』で登場した、武闘派お嬢の九鬼揚羽様が実弟を引き連れてまじこいにも参戦。
『きみある』から既に揚羽様は姉気質たっぷりだったのが、『まじこい』では名実ともにお姉様にランクアップ。
弟の英雄クンと、どれくらい絡みがあるかは分かりませんが(彼は一子ちゃんに気がある設定)、九鬼姉弟という設定を作ってもらったのなら、後は我々の脳内で何とでもなりますので!
さらに注目は、謎多き板垣4姉弟妹。
長女・亜巳お姉様(CV:風音)は見た目から既にS、紹介文にも「サディスト」の文字、意味深な「弟1人と妹2人を完全に掌握している」設定。
次女・辰子お姉さん(CV:まきいづみ)は、弟の竜平とは双子の姉で、長女とは正反対の大人しそうな温厚型。謎が多く、家事担当と聞くと巴姉さんとダブるものがありますが、まさか川神の平和を守っている正義の姉だったりすることは...?
長男・竜平は不良達をまとめる凄腕で、街ですれ違ったら目を伏せたくなるような強面の弟。
でも「姉たちには頭があがらない」。ここですよ、ここ、重要なのは!
こんな一見恐いタイプの男でも、姉に叱られている場面なんか見ちゃったりしたら、急に友達になれそうな気がしません?
最後に、三女の天使ちゃん(CV:金田まひる)。タカヒロ作品の中では初じゃないかと思うほど、兄持ちの妹というレアキャラ。「上の姉2人と兄が大好き」と、家族思いな面をきちんと持ち合わせる良い妹さん。
ツリ目中心のキャラクターデザインのため、どの子をとっても姉キャラで通用する女性陣の中、場違いな雰囲気さえ漂うロリロリな甘粕真与ちゃん(CV:鮎川ひなた)までもが、弟を持つ頑張り屋のお姉ちゃん設定。
手を出したら明らかに手が後ろに回る外見なのに、中身は立派なお姉ちゃん精神の持ち主の様子。
サンプルボイス2番なんか聞いた日には、ロリ姉派は全員撃沈の勢いです。
とまあ、姉要素も凄い、もちろん姉要素以外も妥協無い作りで、誰でも安心して楽しめる一本なのは間違いなし。
ゲームの後はアニメ化などの展開も待っていますし、姉属性の基礎教養として早めにプレイしておくべき作品でしょう。
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『だめがね』(10mile)
家庭の事情で、メガネ3姉妹のお宅に引き取られることになった主人公。
しかし、その3姉妹は皆いろんな意味でダメ人間だった! ...というストーリー。
ストーリーにしろキャラクター紹介にしろ、公式サイトの紹介がイカれ気味でいい感じ。
先日のコミケで既に先行販売されており、プレイ後の感想を聞いてみると、「フルコンプまで4~5時間。ストーリーは早いし、薄い。でも面白い。姉ヒロインはダメ要素が全面に出て、姉要素薄め」とのこと。(協力:てんたま氏)
うむ、ほぼメーカーが自白しているとおり。
姉ヒロインも登場するギャグゲー、の心構えで迎えるのが吉か。
最大の問題点は、「最萌えは拓人きゅん」←これが事実だということ。
よって、ショタ可愛い弟クンが大好きな「弟マニア」は注目すべきゲーム。
短いとは言っても、定価4千円程度で、バランスは悪くないでしょう。
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『甘い生活 最高の義母と最高の義姉妹』(アンダームーン)
フランス書院(黒本)の方では、ほとんどを年上モノで占める弓月誠先生の作品がゲーム化。
美少女文庫の方でも『年上幼なじみ おしかけレッスン 』を書かれているので、ご存じの読者もいるはず。
ストーリーは、父親の再婚で、義母と義姉2人との同居生活が始まった、というもの。
末っ子主人公が家庭内ハーレムでウハウハ(おっさんクサい)状態の、実用特化型のようです。
義母・由紀ママン(CV:ももぞの薫)は「豊満で熟れた体を持て余」す「良妻賢母」。いかにも全ママ連が好みそうなタイプ。
長女・真奈美姉さん(CV:渡良木若菜)は明るくおおらかな、天然タイプの女子大生。
弱気な面もあるお姉さんは、お酒を飲むと一転して大胆に!?
うわ、総裁はこの設定に弱いんです。
『ドキドキお姉さん』(アトリエかぐや)の瞳姉さんが原因。
普段はおとなしめの姉が、お酒(でも何でもいいのです、きっかけは)で豹変するギャップ萌え。
サンプルボイス2番は大胆モード発動時の姉さんですね。
この総裁、リアルで姉持ちだったら、酔っぱらったお姉ちゃんを介抱するのが夢でした。
どさくさに紛れて何かできるから...なんてことはカンガエテナイデスヨ?
次女・理沙姉さん(CV:安堂りゅう)は、弟をからかって可愛がってくれる小悪魔系。
あぁ、また弱いんだよ、このタイプも...!
「初な弟に色々手ほどきをするのが面白い」お姉さんだそうで、そういうシチュエーション好みの弟さんも満足させてくれるのではないかと。
フットジョブの使い手でもあらせられるようです。
「姉思いの面ももっている」設定が、最後に良い味出してます。
豊満で良妻賢母なママ+おおらか天然系の長女姉+小悪魔系の次女姉。
王道のフォーメーションを組んで、甘やかしてくれたりいぢめたりしてくれる予感。