『彼女がフラグをおられたら』

他人の頭の上に立つ様々な「フラグ」を視たり折ったりする能力を持つ主人公と、その周囲の女の子たちを描く学園モノ。

ところで、元祖ダダ甘お姉ちゃんといえば、『秋桜の空に』の桜橋涼香お姉ちゃんであることは皆さんも学校の教科書で習ったとおり。
いずれ誰かがダダ甘姉を生み出したのかも知れませんが、それはまさにコロンブスの卵であって、妹ブーム吹き荒れる2001年に姉をメインヒロインに据えて世に放った竹井10日先生の切れっぷりは2年後の『お姉ちゃんの3乗』で再び姉スキーの度肝を抜くのです。

昔話はさておいて、その竹井10日先生の人気ライトノベルシリーズ及びコミックス原作のアニメ化。
注目はもちろんダダ甘姉の召喚寺菊乃お姉ちゃん、通称お菊ねえです。
主人公の幼なじみでありながら実の姉弟同然のお姉ちゃんポジション。
たとえ幼なじみでも姉キャラの要素十分なのは、今までの竹井作品に触れてきた諸弟にはご存知かと。
涼ねえはお隣でしたが、今度は学園寮が舞台なので、むしろ同居感はアップ。
基本的にデキるお姉ちゃんで安心感があり、それがさらに姉同然といった雰囲気を持たせてくれます。
年齢は1歳差、でも留学により1年留年のため同級生の設定。

ライバルとなるヒロインが多い中、果たしてアニメではどれほど存在感を見せてくれるかが見どころ。
なお、主人公には実の姉がいるという設定なのですが、物語の謎の部分にも絡んでいるので、アニメ版ではそこまで語られるところまでは行かないでしょう。

Nintendo 3DS『NEWラブプラス＋』（コナミ）

ラブプラスシリーズ最新作が、寧々さんが、春とともに訪れる......！

今回の大きな新要素は、旅行先に熱海のほか、日光・鬼怒川、箱根が追加、スキンシップモードの一新、のようですね。
高校生カップルというのは、そんなに旅行へ出かけてしっぽりしまくるものなんですね。（男子校出身者）

ところで、正直に告白すると、寧々さんと最後に会ったのはもう半年以上前。
SDカードのせいなのかバグなのか、セーブデータが認識すれども修復を要すだったか何だかでスタートできないんだ......
どんなに怒られてもいいから、あのデータでもう一度起動出来ないものかなぁ。

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先週のチェック漏れ。

『温泉ドラゴン王国３　～ユの国よいとこ、一度はおいで～』（著・山川進／イラスト・児玉酉／オーバーラップ文庫）

ブラコンお姉ちゃん王女ユフィとその弟主人公アリマを中心に、温泉で国興し、全話温泉回で送る人気姉ノベルシリーズ第３巻。
なんと今回で一区切り、第一部完だそうです。
女剣士的なカッコ良さと残念ブラコン姉の顔を併せ持つユフィお姉ちゃんが愛すべき姉キャラで、作中の存在感も大きく、十分に姉ノベルとして薦められるシリーズ。
「私の弟に手を出すな―――!!」はこの作品の代表的名シーンです。
一国の存亡に関わる話なのに、ほのぼの路線でアットホームなドタバタ姉弟劇は、他にない魅力。
完結を機に、未読であればまとめて3巻行っちゃいましょう。

『お姉ちゃんが来た』

大変良いアニメ化でございました！　大満足です。
お姉ちゃんのブラコン可愛い面を十二分に描いてくれました。
これは２期も期待していいんじゃないでしょうかね～？
タイトルは
「また！　お姉ちゃんが来た」
「またまた！　お姉ちゃんが来た」
以下略のような感じで！

コミックス第４巻も今週発売。

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『はみだし英傑＜パーティー＞の冒険譚＜ラビリンテイル＞』（著・佐々宮ちるだ／イラスト・だんちょ／一迅社文庫）

姉系作家・佐々宮ちるだ先生最新作が今週発売。
「姉系」とは全姉連が勝手に認定しているだけですので、毎回必ずお姉ちゃんが登場するわけではないのですが、今作にも姉的立場のキャラクターを仕込んでくださったようです！

公式より

英傑たちの力を借りて発動させる異能力「ふたつ名」（セカンダリィ）を身につけている生徒たちが集まる天柩学園。「ふたつ名」を会得できないまま、落ちこぼれ仲間（パーティー）と迷宮探検にのぞむことになったリョウマは、ジャングルの泉で水浴びをする銀髪の少女ヒルダを目撃する。地下迷宮でリョウマたちの窮地を救ったヒルダが学園に現れ、いきなりリョウマに口づけして－－。

謎多き学園迷宮でくろひろげられる異能×冒険ファンタジー！

著者佐々宮先生ブログより

お待たせしました！
佐々宮ちるだ８ヶ月ぶりの新作は、初の学園ファンタジー！
太平洋上に浮かぶ絶海の孤島にある天柩学園に入学した主人公・リョウマ。
彼がそこで見たものとは......!?
新進気鋭のイラストレイター、だんちょさんの美麗なイラストにも大注目！
愛と友情と魔法と姉が交錯する本格的ファンタジー。刮目して待たれよ！

今回も姉キャラを盛り込んでくれたのは嬉しいですね！
主人公リョウマの紹介では、
「異性に対しては純情だが、無意識のうちに三つ年上の姉・オトメと比較してしまうくらい筋金入りの姉コン。」
とあり、お姉ちゃん子であることは確定。
リョウマとオトメ、とくれば当然坂本龍馬と乙女姉さんのことが浮かびます。
学園ファンタジーを軸にしながら、主人公と姉の関係も楽しめる、そんな新シリーズでしょうか。

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『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! 6』（谷川ニコ）

全姉連界隈じゃワタモテが姉漫画・姉アニメとして人気があるってことは不思議でも何でもないんだけど、一般人には「え!?」って思われるみたいですよ？
弟に激甘でブラコンの姉キャラばかり追いかけてるワケじゃないのだよ、我々は！
姉弟だけが醸し出す特別な関係が、距離感が、気持ちが、そういったものが大好きなんだよ！
姉萌えなめんなよ～。

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『常夏姉妹サンド』（アトリエかぐや）

4人姉妹とともに南の島へバカンスに出かけた主人公一家。
しかし、そこで遺跡の封印を解いてしまい、えちげー的な展開に......というストーリー。

4人姉妹中、長女は主人公から見て姉、二女は双子の片割れ妹、残りは妹。
せめて二女は双子の「姉」でいて欲しかった......！

ぼやいていても仕方ないので、お姉ちゃんチェック。

山城栞お姉ちゃん（CV：佐倉もも花）

山城家の長女で主人公のお姉ちゃん。
職業はOLで、仕事場でもみんなから頼りにされ尊敬されている。
家事も万能で面倒見もよく一家では二人目のお母さんと言った感じ。
だが、欠点もありそれは男性恐怖症である。
父と弟に対しては平気なのだが他の男性に対しては恐怖心を抱いてしまう。
しかし、家族には隠しており恋愛経験もゼロなのだが妹達に虚勢をはって嘘彼氏をでっちあげている。

繰り返し言う。
「男性恐怖症だけど弟は別」
姉であれ妹であれ、この設定がいい！
姉道の修行を極め解脱の境地を見たことがある者には、お姉ちゃんは弟を男でも女でもない第三の性別「弟」として愛して欲しいと思うことがあります。
たまたま弟が好みの男だったから好きになった、じゃ全然ダメ。
弟を弟として好きになった、が姉萌えにとっては重要。恋愛と姉弟愛は違います。
ブラコンだけど（よその男と）結婚した姉というのは、この意味において理解できる話なのです。

閑話休題、こちらのお姉ちゃんも男性恐怖症・ただし弟は例外ですが、虚勢を張っているところが可愛いですね。
弟との初めてはギャップ萌えが展開されそうな予感。

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『ももいろ性癖開放宣言！』（softhouse-seal）

学園の講師となってやってきた主人公。
その教える内容は......という学園教師モノ。

さっき弟は男じゃない主張をした矢先、こちらには弟も含め男はみんな大っ嫌いというお姉ちゃんが登場。

織田茉桜お姉ちゃん（CV：御苑生メイ）

人間から動物まで、すべての男という生き物を嫌っている幸助の姉。
幸助（男）と同じ空間で空気を吸うのが嫌で女子校を受験し、無事合格したのを機に家を出る。
男は不潔だから嫌い、男は臭いから嫌い、男の自分勝手な所が嫌い、エッチな所が嫌い、何を考えているのかわからないと男に関する全てが嫌い。特に幸助が大嫌い。
かといって、同性愛者（レズ）というわけではない。

弟だからとか超越した、徹底的な男嫌いキャラ。
分かりやすいツンデレでもないようですね。
ここまで徹底すれば、逆に興味も湧こうというもの。
またはＭ系弟諸君にはたまらない姉となるか？

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『らぶらぶらいふ お嬢様7人とラブラブハーレム生活』（ぱじゃまエクスタシー）

ハーレムエンドを成し遂げたところから始まるハーレムモノ。
メインヒロイン７人のうち１人が親戚のお姉ちゃん。

紫崎ゆかりお姉ちゃん（CV：篠原ゆみ）

主人公とは親戚関係の女性で、常に婚姻届を所持している。 主人公を甘やかす。とにかく甘やかす。愛故に。 ちょっと......ヤンデレ気味。

「お姉ちゃんに隠しごとしてない？　してるよね？　してるでしょ？　ねぇ、どうして目を逸らすの？」

今日の姉ゲーチェック3件中、唯一の溺愛型。
ただし、ヤンデレ属性付きですね。
紹介されているセリフも、普通のブラコンお姉ちゃんだったら口をぷいととがらせている可愛いイメージなのに、ヤンデレと言われると途端に意味合いが変わって......

『修羅場だと思っていたら姉妹丼だった件』（著・筆祭競介／イラスト・わつきるみ／二次元ドリーム文庫）

あいにく主人公とは姉弟関係ではないようですが、幼なじみ姉妹がヒロイン。
アメリカ帰りで積極的な姉と、清楚な妹
初恋相手は姉で、現在の片思い相手は妹
そりゃ姉妹丼にもなるってもんです。

今期のアニメ新番組
「なんでこの娘がお姉ちゃんじゃないんだよ！」
ランキング　ベスト３を発表します。

第３位『のうりん』から、中沢農ちゃん

いきなり賛同を得にくいところがランクイン。
でも、もともと世話焼きの幼なじみは、年齢設定さえいじればすぐにでも姉に格上げされる立ち位置にあるのです。
まあ、この娘は同級生であることにも意味があるので、無理に先輩設定しない方が活きるという見方もあり。
「この娘がお姉ちゃんだったら」妄想には最適なキャラクターです。

第２位『いなり、こんこん、恋いろは。』から、うか様

お稲荷様との設定から、実際の年齢は人間よりもずっと上、すなわち年上なのでしょうが......
彼女が兄持ちの妹という設定は、全姉連的にはなかったことにしたい！
しかも、主人公・いなりちゃんの兄と仲が良くなるとか、姉派には行って欲しくない方向！
この作品中、すべての兄妹設定が姉弟設定だったらどんなにいいか......と思いながら毎週見てます。

第１位
『ウィッチクラフトワークス』から、火々里さん

なんで火々里さんが年上じゃないんだよ！
以前から全姉連会報その他あちこちで訴えてきたこの事実、アニメ化で少しは見方が変わるかと思ったら、逆にその思いを強くした次第です。
同級生って設定、要らないよね？　
たとえば、四六時中多華宮君を守る姿を見せたいなら、同じ教室にいるよりも、何かあればもう背後に駆けつけているって方がカッコ良くない？
全生徒から姫様と慕われる人が自分を守ってくれる、でも守られてばかりでなく、自分も強くなって認められたい、って主人公の思いは、火々里さんが一つでも年上だった方がより良いと素人なりに思うんですが、違いますかね。
そういった意味で、ウィッチクラフトワークスは今期新番組の中でも指折りの傑作であり、しかし全姉連的にはそこが駄作であると断じざるを得ない。
あ、多華宮君と火々里さんの例の姉プレイは素晴らしかったです。

◆

今週は『リコーダーとランドセル』（東屋めめ）第７巻以外には、特にチェック対象なし。
もし、このリコランがアニメで成功を収めたから『お姉ちゃんが来た』に続いたのだとしたら、あつみお姉ちゃんは偉大なる先輩として敬わなければなりませんな。