『まません』(ういろうそふと)
ずっと山ごもりで修行していたため生まれてこの方女性を知らなかった主人公が、父の再婚をきっかけに、母親や姉と共に暮らす生活となり、さらには女子学園に通う羽目になって、ドキドキの日常が始まる......というストーリー。
ママゲーの大御所ブランドの一つ、ういろうそふとさんの新作です。
ういろうそふとさんと言えば、オカシハジメさんには姉イベントでも大変お世話になりました。
母魂(マザコン)だけでなく姉魂(シスコン)属性もかなりで、やはりシナリオライターはこのくらい熱いものを持っていないとだめなんだと思った次第。
そして、本作で原画を担当したのは、あの千里きりんさん!
全姉連の会報(第5号、第8号)や、姉イベントのチラシ[PDF]でもおなじみ。
この強力なお二人が手を取り合っていたなんて、3月の時にはちっとも知らず、「え? あの2人、付き合ってたの!?」みたいなサプライズを味わわされたのでした。
さて、気になる登場ヒロインは、家族の中では母・姉2人の絶対年上主義。
河野千鶴子ママ(CV:神崎ちひろ)は、連れ子である主人公を溺愛する甘い母親ですが、全ママ連に敬意を表して、ここは譲ります。俺ってオトナ!
その代わり、凛花お姉ちゃんと早苗お姉ちゃんはボクのものだかんね。えへへぇ、おねいちゃーん!
河野凛花お姉さん(CV:桃也みなみ)
千鶴子の娘で姉妹の長女。
幸斗にとっては上の姉にあたる。
学園では数学教師の厳しい姉。
有名大学を卒業しており頭は良く自分の担当教科以外の勉強もそれなりに出来る程である。
自分がしっかりして
母親を支えていかなければという気持ちがあり、しっかり者なのだが実は精神的に脆い部分もある。
名前の「凛」の字のイメージ通り、スーツにネクタイ姿が決まりすぎているカッコイイお姉さま。
ビシビシ数学を教えていただきたい!
でもって、たとえ義理でも、姉と弟として可愛がって欲しい!
一見お堅そうな姉なのに、紹介ページの衣装チェンジで見られる体操服姿にドキッとさせられてしまいました。すみません。
もう一人の姉、河野早苗お姉さん(CV:霧島はるな)。
千鶴子の娘で姉妹の次女で、幸斗にとっては下の姉にあたる。
学園では国語の教師をしている。
明るく元気なお姉さんなのだが、
ちょっとだけ天然で不器用なドジっ娘お姉さんでもある。
インドア派で運動も得意ではない。
趣味は読書で絵本から古典まで幅広く読んでいる。
その読書趣味が高じて国語教師になっている。
早苗お姉さんは、凛花姉とは対照的に天然タイプのおっとりおっとりお姉さん・ドジっ娘風味付き。
放っておくと、いつまでも甘えさせてくれるような、時間の流れる速度が遅いお姉ちゃんのように見えます。
しかし、トイレでばったりしてもにこやかに出迎える姉って...... 大物だ。
この他、学園には高飛車でプライドの高いぱつんぱつんの英語教師、立ち絵が優しそうに見えたと思ったらこの一枚で別の顔を見てしまった保健医の先生など、年上スキーには大変嬉しい仕様です。
◆
『D.C.Dream X'mas ~ダ・カーポ~ドリームクリスマス』(CIRCUS)
音姉ファンの弟くん達、集合ー。
クリスマスらしいゲームやグッズを詰め込んだ1本。
音姉関連のものでは、「3Dコミュニケーションアプリ 音姫といっしょ」が気になるところ。
いつもにこにこ、優しい音姉......なのに、今日の音姉は弟くん躾モード。
弟くんのことなら、お姉ちゃんはすべてお見通し、なのでした。
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『まるめる ~ソウシンシャは@未来~』(Abelsoftware)
のどかな小島に移り住み始めた主人公。
ある時、過去の自分にメールが送れる携帯電話を拾ったことで、島に眠る真実を見つけ出していく......という「分岐生成型ADV」。
正ヒロインの位置とおぼしきキャラが、主人公と同居することになった従姉の浅倉渚お姉ちゃん(CV:芹園みや)。
主人公の従姉であり、クラスメイト。
家族や困っている友人を放っておけない世話焼きの姉御肌兼ツンデレ。
3年前に母親を亡くして民俗学者の父親と二人暮らしをしていたが、主人公が島にやって来たのをきっかけに主人公と同居することになった。
子供の頃は甘えん坊で、主人公が東京に帰るときは泣き出すほどだったが、今は大人になって異性として主人公を意識するようになる。
都会への関心を強く抱いており、いつか実際に行くためにテレビゲームでその情報を仕入れていたが、プレイしているのが主にギャルゲーやBLゲーのため知識が偏っている。
「姉御肌兼ツンデレ」が大いに想像をかき立てる!
主導権を握ったり、アタシに任せなさい的な性格を持ちながらもツンデレるのか?
なかなか高等テクニックを持つ姉と見た。
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『よついろパッショナート!』(SkyFish)
精神を入れ替える「マインドチェンジ」の超能力を持つ双子の姉に無理矢理体を入れ替えられ、女の子として学園生活を送ることを強いられた弟が主人公。
学園ではバンド同好会の一員に加わることになって......というストーリー。
自由奔放で困った姉と、それに振り回される弟の関係が非常に良い感じ。
この関係だけでも十分注目に値する姉ゲーですが、最も気になるのはお姉ちゃんの心と身体を入れ替えちゃう、って部分でしょう。「俺が姉だ」状態ですよ!
対象が好きすぎて同化したくなっちゃう気持ち。
単なる性転換モノと捉えてしまってはもったいない話です。
夏目音奈(おとな)お姉ちゃん(CV:民安ともえ)
元気で明るい......どころか、自由奔放でゴーイングマイウェイな性格の、主人公の双子の姉。
いつも楽しいことを探しており、楽しいことのためならあらゆる労力も犠牲もいとわない。
そのため弟の音子からは 「過去の引っ越しの3割はお姉ちゃんのせい」 と言われるほど。
精神を入れ替える "マインドチェンジ" の超能力を持っており、引っ越しのタイミングを利用して音子と入れ替わり、男としての学園生活を楽しもうと目論んだのが今回の物語の発端である。
元気いっぱいの素敵なお姉ちゃん!
巻き込まれ型の弟と、良いコンビです。
彼女を演じた民安さんのコメントが興味深い内容になっています。
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『あねもね☆ろわいやる 2』(作・本田透/イラスト・相音うしお/集英社スーパーダッシュ文庫)
本田透先生の、文字通り渾身の姉ノベル第2巻!
1巻では、「世界から集結した姉たちがたった一人の弟を求め、壮絶な争奪戦を開始する」荒唐無稽なストーリー(でもその通りの内容)でしたが、今回は「お姉ちゃんアイランドへようこそ!」と称して、プライベートアイランドへバカンスを楽しみにやってきたウテナ姉さんとみっちー達を描いたものの様子。
公式サイトの立ち読み部分がエライ事になってます。
「......ふふっ。そうよ、覚えてきたじゃない。ベッドの上では、私を罵っていいのよ、みっちー。もっと私を罵って、耳元で汚い言葉を吐いて。ヘタレでダメ弟のみっちーに乱暴に扱われると、胸の底が熱くなって盛り上がっちゃう」
普段は超がつくドSのウテナだが、なぜか美千緒と二人きりでHなことをする時にだけ、急にMっぽくなる。
「でも俺って、悪口のバリエーションが無いんだよなあ。普段、使わないし。罵られるパターンなら身体で覚えてるんだけど」
「愚図ね。私の反応を見ながら考えなさいよ。私が目を潤ませて背中をぞくっと震えさせたら、言葉責めが効いてるってことだから」
「んじゃ、命令口調でお願いしてみようかな。次は、ディープなキスだよ、お姉ちゃん」
「いまいち命令口調になってないけど、まあいいわ。あんたにしたら上出来」
「ほら、お姉ちゃん。舌を出して。長く伸ばして」
「......ん」
ウテナが頬を赤らめながら、目を閉じて、猫みたいな細長い舌をぎりぎりまで伸ばしてきた。
美千緒の鼻先に、舌のさきっちょが、くちゅ、と当たった。
なんなの、このバカップル姉弟は!?
西ヨーロッパ系書院の雰囲気漂う文章ですが、これは紛れもなくスーパーダッシュ文庫の姉ノベル。
私を罵りなさいと命令されて、おずおずと慣れない命令口調を口にするみっちーの気持ち、俺にはよく分かる。
第2巻もウテナ姉さんにいじられまくりな展開で確定でしょう。
本田先生の日記(2010年12月18日付け)にも、
内容ですが、今回もひたすらお姉ちゃんが弟をいじりまわします。
とあるので、裏は取れています!
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『影≒光 シャドウ・ライト 突破編』(作・影名浅海/イラスト・植田亮/集英社スーパーダッシュ文庫)
『影≒光 シャドウ・ライト』シリーズ、3年ぶりの新作登場!
失礼な話、もう続編は出ないのではないかと思っていました。
今月のスーパーダッシュ文庫はマジ偉い!
陰陽師の家に生まれた双子の主人公、姉の星之宮御影お姉ちゃんと弟の星之宮光輝。
まだ修行中の身である弟が出会う事件や騒動を描くのが基本的な流れ。
もっとも、姉スキーな読者ならば、大好きな弟を追ってイギリスまで渡ってしまうほどの姉・御影お姉ちゃんのブラコンっぷりや、光輝の師であるルーシーさんと御影お姉ちゃんとの三角関係を楽しむのが良い読み方です。
弟のことが愛しくてたまらないお姉ちゃんにとって、ルーシーさんは師匠と弟子の関係を利用して光輝に迫っている(ように見える)悪い虫。
一方のルーシーさんは、光輝との間に割って入ってきたうっとうしいブラコンの小姑。
姉弟vs師弟関係。勝つのはどっちだ!?
最新巻『突破編』においても、この因縁の対決は続くようです。
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『愛佳でいくの!! サムライ環』(コトブキヤ)
今月のタマ姉フィギュアは、『愛佳でいくの!!』収録のRPGに登場する、ビキニタイプアーマー&カタナを装備した姿の「サムライ環」。
媚びたポーズではないのに、この色気。
格好良さも加わって、今までのタマ姉フィギュアとは一風変わった魅力があります。
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Blu-ray 『侵略!イカ娘 1』
地上波でのイカ娘、終わっちゃったでゲソ...
イカ姉ちゃんも栄子姉ちゃんも千鶴姉ちゃんもお別れなんてイヤでゲソ!
と嘆く間も入れずに今週末はBlu-ray/DVD第1巻がリリース。
10月期の姉アニメの本命は、ネット上で流行語をもたらすまでに人気作品となってしまいました。
これは二期を期待していいんじゃなイカ?