好き好き大好きタマお姉ちゃん!
ようやく想いを遂げましたよ、タマお姉ちゃんと!
方々の同志からスゴイスゴイと言われて、期待に胸とかを膨らませてプレイ開始。
…お姉ちゃん、まだ?
…まだ出ないの?いつ帰ってくるの?
き、来た?
綺麗でステキなお姉ちゃんだけど、聞いていたのと……ふざけてるだけ?
……
…ぎゃーーーーー!
ゴメンナサイ、ボクガワルカッタンデス。
そして訪れる、タマ姉に振り回されたり尻に敷かれたりの猛烈な姉萌えの日々。
1日でシナリオを終わらせてしまうのはあまりにも、あまりにももったいなくて、
3日くらいに分けてタマ姉とごろごろしました。
いや、ゲームの中ではごろごろではなく、容赦ない弟扱いを受けて大変だったんですが。
タマ姉は…どう説明したらいいもんだろう。
生まれながら身も心も姉体質。
タイプとしては、小悪魔(あるいは単に「悪魔」)タイプ。
キーワードは、ガキ大将姉、カリスマ姉、お姉様、姉御肌(姐御肌とは区別したい)。
弟(主人公含む)とは上命下服の主従関係。
姉が右と言えば右、黒と言えば黒。
反抗の態度に対しては、有無を言わさず姉の鉄槌。
もちろんそれはタマ姉なりの可愛がり方であり、傍若無人なのではないことに注意。
とにもかくにも「姉とはかくあるべし」の理想が詰まっています。
イタズラっぽい所もあり、という設定は良く出ていて、ネタバレに通じない所だと
「う、う~ん、そうねぇ……」
目をそらすように視線をさまよわせるタマ姉。
そして、ふとこちらと目があった。
獲物を発見したネコ科のケモノのように
タマ姉の瞳が細くなる。
こんな所でしょうか。
そうそう、場面場面でかなり猫チックになるので、そのネコ耳ヘアスタイルから
猫臭を感じていた弟は正解ですニャ。
確かにタマ姉は実姉でもなければ、同居の姉でもありません。
しかし、姉と弟の関係は主人公ともしっかり描かれていて、実姉弟ならではの描写は
雄二の存在で十分に満たされています。
そう、雄二が羨ましすぎ。
体が持ち上がるほどのアイアンクローをボクにも!あだだだだだだだだだだだだだッ!
タマ姉に痛い目に遭わされると知っていて、あえて姉に歯向かう雄二も、実はかなり
秘めたる姉属性があると思われます。
ただ、YU-SHOWさんもこぼしたように、シナリオ後半がタマ姉を引き出しきれていないのも事実。
部分部分ではタマ姉の魅力がよく出ていて、ちらっと見せる違った一面も妙味があるんですが、
後半にもなると「姉キャラ」としての位置付けがぼやける展開になってしまうのが惜しい。
一般的な観点からは、これでも十分に良いシナリオかも知れない。
でも、姉キャラに思い入れのあるプレーヤーから見ると、「そうじゃないんだよなぁ…」と
つぶやいてしまう。(でも頬は緩んでる)
キャラクター設定があまりに立派にできている故の贅沢なのかも知れませんが。
それくらい、姉キャラとしてのタマ姉は魅力的。
あとは関連書籍や同人で楽しんでくれ、ということですかね。
正直、「To Heart2」なんて換骨奪胎された続編でしょという疑念がゼロだったとは言えない。
タマ姉がすごいという評判を聞かなければ、手を出すつもりもほとんど無かった。
しかし、思い切ってやってみた価値は有り余るほど。
もし、タマ姉が少しでも気になっているのなら、もうそれは買いであると言えます。
「2」であることで食わず嫌いなだけなら、一歩を踏み出さないことは勿体ない。
最後に、タマ姉エンドを見て思ったことは「これ絶対にPCで18禁版出す気だね」ということ。
悔しいなぁ、買っちゃうなぁ…

そして、デスクトップはタマ姉で埋め尽くされた。(脳内タマ姉の言いつけにより)