今週のお姉ちゃんチェック
今週は各方面から姉モノが目白押し!
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『鬼まり。~鬼が夢見し常の世に、至る幼き恋のはじまり。』(130cm)
近年まれに見るレベルのブラコンのキモカワお姉ちゃん、ハル姉がファンディスクに降臨!
ハル姉? 誰それ? 状態の弟くんは、本編『鬼うた。』の特典ドラマCD試聴版を聞けばよくてよ。
ゲーム内でもほぼこういうお姉ちゃんだから!
本編では、後半にハル姉が弟を愛しすぎてしまったばかりに病んでしまうストーリーがあり、好き嫌いが分かれてしまったようですが(ただし、病みシナリオを省いても相当な姉ゲーであることは明言しておきたい)、今回のファンディスクは鼻血以外の流血ゼロと聞き及んでおります故、安心してハル姉の残念なブラコンっぷりに漬かれる見込み。
今回の話は、主人公が綾子先輩と恋人同士になったルート上で繰り広げられる様子。
お姉ちゃんとくっつく話じゃないのかよ! とツッコミを入れたくなるのはシスコンとして当然の心情ですが、姉弟が恋人として結ばれない展開もアリなんだと教えられた作品の一つなので、問題ありませんね。
むしろ、ハル姉の場合は、鬼小姑になっているんじゃないかとドキドキするやらワクワクするやら。
ストーリー、キャラクター紹介からして、『鬼まり。』でもドタバタブラコン模様が眺められそうで楽しみなのと同時に、時には一歩引いてハル姉の本当の心境などを思いはかってみると違った味わいも生まれてくるはずなので、噛みしめるように味わいたい1本です。
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姉乳フェチな弟さんの今週はこちら。
学園に入学して独り暮らしを始めた主人公。
その学園での担任は、かつての家庭教師・神宮寺のぞみ先生だった。
しかも、のぞみ先生はマンションの隣部屋。
さらには、のぞみ先生には同じく教師の花鳥冴月先生という同居人がいた。
二人からのW誘惑アタックに主人公は......!?
というストーリー。
おっぱいゲーといえば当代随一の鏡裕之先生シナリオ。
その方面のおフェチ様各位には今さら説明不要かと。
あれこれ紹介する前に、まずは鏡先生のコラム「ちち・オブ・レジェンド」(全6回)をぜひ読んでもらいたい。
美少女ゲームの流行の変遷を絡めながら、本作の製作裏話が書かれており、大変興味深いです。
で、気になるのはヒロインのキャラクター設定ですが、第2回のコラムさえ読めば、もう十分にこのゲームの方向性を掴めます。本作は「誘惑」がキーワードらしいのですが、2人のメインヒロインそれぞれに誘惑のタイプが違うようで、その違いがとても分かりやすいんです。
また、ヒロインが"先生"であることを最大限に意識されたようで、「先生の方が上」と何度も強調されています。
まさに「先生が教えてあ・げ・る」の王道を行く正統派スタイル。
これは単純に乳ゲーと片付ける訳には行かない作品です。
ヒロイン一人目、神宮寺のぞみ先生(CV:和葉)。
紅艶学園高等部1年D組担任で国語教師。 マンションに住んでいるが、部屋は透と隣同士。 清楚に見えて、やさし~く誘惑! 冴月とは高校時代からの友達同士。 透の中学時代の家庭教師で、 当時から透のことをかわいいなと思っていた。 彼氏にしたいなと思っていたが、結局言い出せず。 が―― 高校で再会。おまけに部屋が隣同士! さらに同居の冴月も透をタイプだと宣言したことから、 今までの恋情があふれて直接的行動に出てしまう。「いいよ甘えて。先生、甘えさせるの好き」
「透のことをかわいいなと思っていた」。この部分、いいですねぇ。おねえさんが年下を見る目っぽくて。
甘えさせ好きって点も、特徴がよく表れています。
サンプルボイスで、特にHシーンの方を聞いてみてくださいな。
鏡先生のコラムにあった通り、喘ぎは敢えて控えめにしてあって、それが逆にそそるものがありますから。
もう一人、花鳥冴月先生(CV:杉原茉莉)。
紅艶学園高等部1年D組担任で体育教師。のぞみの親友。 のぞみは一浪して入学、彼女は現役で進んだため、学校では1年早い。 透が住んでいるマンションの大家にして、学園理事長の娘。 誘惑しない顔をしながら、普段の姿で色気満載。 年下が好きで、入学式当日に透に出会い、 かわいいなと思って少し誘惑してみたら、 実は親友ののぞみが好きな子だった。 一瞬あきらめようかなとも思うが、 結局、正々堂々とのぞみに対して 「わたしもあの子、好きだから狙う」と告白する。「なんだぁ? 先生に口答えすんのか?」
最後のセリフでビビッと来た!
この先生、間違いなく姉貴系だ。
その上、「年下が好き」とか言うし、肉食系の匂いがする...!
先ほどのコラムとキャラクター紹介だけでも概要は掴めるのですが、体験版ダウンロードも用意されているので、おっぱい星人の貴弟はその目で耳で確かめてみてはいかがかと。
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ある日突然、フリーターから一国の国王になった主人公。
自分の義妹と名乗る前王の娘と、政略目的で主人公に迫ってくる隣国のお姫様に言い寄られ、彼女らとの間に男の子をもうけてしまうとその相手と結婚しなければならなくなる。
この運命から逃れるには、憧れの女性・蓉子さんに男の子を孕んでもらうしかない......というストーリー。
『姉孕』とタイトルに付く割には、身内のお姉さんではなく、正ヒロインはアパートの管理人さん。
ということで、響子さん型ですね。
立花蓉子おねーさん(CV:かがみもえ)。
主人公が住んでいるアパートの管理人。
常にほんわかとした雰囲気をまとっていて、大したことに動じない大らかな性格の持ち主。そんな包み込んでくれるような大人っぽい部分や、麗しい容姿も合わせて主人公は蓉子に恋心を抱いている。また、住人のことは家族のように思っていて、お裾分けをしたり裁縫してあげたりしている。その中でも親切にしてくれる主人公をかわいい弟のように思っていて、甲斐甲斐しく世話をやいている。
......しかし、あくまでも『姉として』なので、一線を越えたい主人公は、蓉子の鈍感さに頭を悩ませている。今回の騒動では、渦中の、それもど真ん中の存在にも関わらず、何にも気づいていない。それどころか、性行為を求める主人公が非行に走っていると勘違いしていて、「私が更正させてあげないと!」と、一人だけ違ったベクトルで動いている。
大家と言えば姉も同然、店子と言えば弟も同然。
文字通り一つ屋根の下、世話焼きの若い管理人さんと年下の店子は「かわいい弟のように」付き合う仲。
これ、最初っからゴールじゃね?
なのに、「姉として」の関係から一線越えたいという意味がよく分かりませんが、ともかくこの優しそうな蓉子さんと一緒になれるんだったら、何の文句もございません。
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性徴の遅い息子を心配した母親が行った先は大十字病院童貞科だった!?
という、余計なお世話過ぎるあらすじで始まる病院モノ。
ブランドは白濁系から。
白濁系......
『姉ニモマケズ』のトラウマスイッチが入ってしまいました。
あのゲームは本当に怖かった。悲しかった。思い出すと今でも泣きそう。
気を取り直して、このナース・女医さんを中心とする登場人物の中で、メインヒロインは主人公専任ナースの釈なつきお姉さんナース。
童貞科のナース、21歳。
気立てがよく、親身になって患者に接してくれるお姉さん。その微笑みはまさに天使の微笑みである。
超ミニのボディコンナースウエアから常に下着がチラついていて、患者たちは悩殺されっぱなし。
(中略)
私生活では弟思いのよき姉でもある。
その最後の一文は伏線か?
病院で親切にお世話してくれるナースさんだけでも美味しい要素ですが、あえて私生活の姉弟関係に言及するのは、何か良いことがありますか? ナースにおまかせしていいの?
Sチックな同僚ナースさんや、大人の色香の女医さんなども登場し、ますますおまかせしたくなる気分。
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『DCD』第3話配信 (田口ケンジ/Webコミック クラブサンデー連載)
謎の殺人犯を追う異能者サスペンスの姉コミック第3話。
「主人公を前座に追いやる武闘派姉さんマジパネェ」(田口先生談)だそうで、事実その通りで。
ニコニコと姉ハグをかましながらも、アタシの弟に手を出した奴は許さないと凄みをきかすヤミ姉カッコイイ!
ちなみに、ヤミ姉の作者公式CV設定は伊藤静様だそうです。同意同意同意!
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姉アニメ『刀語』(フジテレビ・MBS・BSフジ)
西尾維新先生原作のライトノベルをアニメ化。
毎月1話ずつ、全12話構成という大河アニメ。
虚刀流七代目当主の主人公・鑢七花(やすり しちか)は、姉の七実姉さんと島で二人暮らし。
自らを「奇策士」と称するとがめに刀集めを提案され、旅に出る...というストーリー。
ピエール氏のアニメ新番組姉度予想でも一番人気のこの作品。
主人公の姉という立ち位置は申し分ないので、あとはどれだけ出番があるか。
そして、期待できる理由の一つは、七実姉さんのCVが中原麻衣さんであること。
『タクティカルロア』 『sola』ともに、主人公の実姉役を務めた彼女が再び姉アニメの歴史に名前を刻んでくれるのか?
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久々の実写ネタ。日本映画界の名匠・山田洋次監督作品。
単に姉弟が登場するだけの映画ではなく、姉弟のあり方そのものをテーマにした作品のようで、姉映画と言い切って間違いないはず。
東京で堅実に生きてきた姉と、大阪で何かと問題ばかりを起こしてきた弟との、再会と別れを優しく切々と謳いあげる、笑いと涙にあふれた物語
姉・吟子役は吉永小百合、弟・鉄郎役は笑福亭鶴瓶。
姉ゲーでは三十路キャラもまったく違和感がなくなった総裁とはいえ、還暦前後の役者が演じる姉弟に萌えろと言うのは正直厳しい。
萌えよりも、本題の「姉弟のあり方」に重心を置いて観たい映画。
「○○くんとお姉ちゃんは、このままずぅっと、おじいちゃんとおばあちゃんになっても一緒だよ」
と誓い合った姉弟が、本当に何十年を経た後の姿ってどんなだろう、そんな想像を映像化した映画として観ても面白いかも。
ただ、本作では、シスコン・ブラコン要素もなければ、姉弟は長い間音信不通だった事情もあり、実はそう甘っちょろい姉モノではないようですが。
喧嘩したり、許したりを繰り返す家族に、いつかは必ず訪れる最期の別れ。どのように家族を看取り、現実を受け入れていくのか。戦後の昭和に生まれ育った姉と弟の切りようにも切れない絆を、バブル景気の直前に生まれた娘の眼を通して描く本作で、私たちがスクリーンに見るのは、現在とこれからの日本の家族の姿です。
家族に会いたくなる、人恋しくなる──『おとうと』は、そんな映画です。
1月30日からロードショー。
コメント[1]
どうも、少し前にmixiでタレコミ情報を送った者です。
少し前に「男はつらいよ」をちょっと見たのですが、新しい家を建てたさくらのところに、寅さんがやって来るんですね。で、一つ空き部屋を見つけるんです。
「おい、ここは誰の部屋なんだ」
「そこ、おにいちゃんの部屋なのよ」
さくらが寅さんの「姉」だったらと思わずにはいられません…
Posted by かをる at 2010年1月25日 23:18