2013年2月17日

今週のお姉ちゃんチェック

『おおかみこどもの雨と雪』

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2012年の姉アニメ映画の傑作、『おおかみこどもの雨と雪』Blu-ray/DVDが今週発売・レンタル開始。
元気いっぱいの雪お姉ちゃん、弱気で引っ込み思案の雨君は、半分おおかみの血を引く姉弟。
何かと手を焼く二人を女手ひとつで育てる母と3人家族の成長を綴る、感動の姉弟作品です。
私も今まで多くの姉作品に触れてきましたが、『おおかみこどもの雨と雪』が他と決定的に違ったのは、親の視点から「姉弟っていいな」と思わされたこと。
弟の視点から姉萌えを感じるのでもない。
重度のブラコンに病む姉を横から見てニヤつくのでもない。
幼い姉弟がすくすくと成長していく様子を見て喜ぶことのできるアニメでした。

「親の視点」とはまた、人の親となったこともない独身の小弟に何を言っているんだと突っ込まれたら言い返す余地もありませんが、しかしこの作品を見て姉弟を育ててみたいと思ったのは事実。
子育てがいかに大変かは、現実でもこの作品の中でもよく分かることですが、たとえその苦労と引き換えでも。
だって、家に帰れば姉と弟がリアルで家族として生活しているんですよ?
姉には弟を可愛がるよう言い含め、弟には姉を慕うようしつけて、仲良し姉弟に育て上げられたら、姉萌え人にとって最高の偉業じゃないですか!
このことに十年早く気付いて婚活にでも励んだらと思うと後悔するばかり。
この後悔を教訓に活かしてくれる若き姉萌え求道者達の奮闘に期待する。

話が飛びすぎましたが、『おおかみこどもの雨と雪』は面白いです。おすすめ。



『恋の話と』(I.D.)

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主人公が幼い頃、父の再婚によって出来た姉は、程なくして両親の離婚のため離れ離れになってしまう。
そして今、10年のブランクを置いて再会し同居することになった姉は、弟にベタベタする甘えん坊のブラコンお姉ちゃんに変身していて......というお話。

「天真爛漫な、甘えん坊お姉さん」である藤都早苗お姉ちゃん(CV:絢音遥)。

I.D.-「恋の話と」

 創の父親の再婚により、再び一緒に暮らすことになった、一つ年上の女の子。
 明るくて人なつっこい性格からか、創の通う学園に転入してきてすぐに人気者になる。
 創に対して、今まで会えなかった反動からか、必要以上にベタベタと甘え、子供っぽい行動を繰り返しては、その度に叱られるのだが、あまり懲りてはいない様子。

 学園の卒業後、芸能人としてデビューすることが決まっており、その事を打ち明けられた創は、早苗の正体が周囲にバレないよう苦心することになる。

「お姉ちゃん、今日から裸族になって裸で生活する、というのはどうでしょうか?」

気になって体験版を始めてみたら、ブラコン丸出しの残念系お姉ちゃんですよ!
これはひどいすごい!
弟の匂いを嗅いで興奮する、
自宅では無防備な薄着姿、
まだ寝ている弟の寝室に侵入+盗撮等々。
弟の入浴中に全裸で突入しては、照れる弟に「見た? 見た? お姉ちゃんの裸見た?!」と弟セクハラ。
こういう暴走をかますブラコン姉が大好きなら、まず体験版でニヤニヤできます。

つかみは姉ゲーとして上々。
あとはストーリーが姉弟脱却型に陥らなければ言うことなしです。
タイトルに入っている「恋」の一文字が杞憂に終わってくれるでしょうか。



『ポケットに恋をつめて』(青空ビスケット)

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男子生徒の比率が低い学園で、存在感の薄い男子達が立ち上げた非公式部活動「ヒーロー部」を中心にした学園青春ラブコメ。
メインヒロイン4人のうちの1人が年上・篠原ゆりえおねえさん(CV:篠原ゆみ)。

ポケットに恋をつめて 応援中!

一つ年上の幼なじみほわほわお姉さん。
甘えるのも甘えられるのも好きで、スキンシップ旺盛。 抱きつき癖がある。
おばあちゃん子であり、趣味が古くさくなりがちなのを少しだけ気にしている。
細かいことに動じない、スルースキルの高めなおっとりのんびり屋。

お名前が「ゆりえ」のお姉ちゃんと聞くと、どうしても尾道の神様お姉ちゃんを思い出してしまうのですが、こちらのゆりえお姉ちゃんも神様のごとき大きな器のおっとり姉。
おばあちゃんっぽいお姉ちゃん、結構じゃないですか。
一緒に縁側でお茶をすすったり、こたつに入ってみかんをむいてくれたりするお姉ちゃんなんていたら、一生お姉ちゃんと添い遂げます。



『ラヴレッシブ』(スミレ)

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可愛い肉食系乙女4人から同時に迫られる学園ハーレム系。
「年上のちっこい和み系世話焼きお姉ちゃん」の竹澄真桜お姉ちゃん(CV:上田朱音)。


ラヴレッシブ

いつもニコニコほわほわしている天然和み系の1コ上の先輩。
自分が抜けているのに面倒を見たい、お姉さんぶりたいと言うちょっと困ったお節介お姉ちゃん。
料理の腕前は竹澄家の板さん顔負けの腕前で、ポケットに常に菓子を隠していてぬくもりで半溶けした飴をくれたりする(悪気は無い)。
「要ちゃんの眉と眉の間にぎゅっと皺寄ってるよー? ほらもっとスマイルスマイル。にぱーってにぱー」

メイン4人の中で最も小柄でお目目くりくりの子がなんと先輩でした。
一般論として、「お姉さんぶりたい=素ではお姉さんぽくない」と言っているものなので、姉萌え的には自ら高いハードルを課したことになりますが、このハードルがクリアできていれば当然評価はアップ。
料理が得意、は姉キャラ的にポイント高いですね。
料理ができる、ご飯を作ってくれる、ってのは、それだけの意味にとどまらない、象徴的なアピールポイントなのです。