今週のお姉ちゃんチェック
『おねえちゃん再起動!(リブート)』、期待を裏切らない姉ノベルでした。
まだ1巻なので、お姉ちゃん達の決定的なネタバレは一応控えておきましょうか。
事前にそのネタバレ含む概要は知っていても、素人の想像は所詮素人で、やはりプロの作家は違う、しかも姉モノの経験を積んできた作家は......と思わせる姉ノベルでした。
お姉ちゃんは優しくて頼りになり、弟のことを第一に考えてくれる姉精神は今作でも受け継がれているし、お姉ちゃん以外のキャラもよく動いて主人公達を引き立てます。
深いテーマに踏み込むのは次巻以降か、1巻はお姉ちゃん達の特殊な事情とキャラクター紹介でぎゅうぎゅうです。
よって2巻も絶対に読みたい作品。
ラノベも発売後一週間が勝負と聞きますので、私のためにもよろしくお願いします。
なんと今回もあとがきに名前を挙げていただきましたが、以前概要を聞いた上で「こんな感じだったらなお良さそうですよね」的な簡単なコメントをしただけで、全然大したことはしていないのです。
私が推すのも作品本位で見て姉ノベルと呼ぶに相応しいからなので、誤解なきよう。
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『百合×薔薇 3 妹戦争』(著・伊藤ヒロ/イラスト・高見明男)
一昨年の8月の2巻を最後に止まっていて、もうおしまいなのかと勝手にがっかりしていましたが、続いていました。良かった!
終わってないどころか、漫画化もされていたことを初めて知りました。
『百合×薔薇』は、半ば強制的に姉の手によってお嬢様学校に女装転入させられた主人公が、特殊能力バトルでのし上がっていく過程を描いたもの。
女学園に女装して転入+戦闘が表向きの要素ですが、付かず離れずの位置で弟(主人公)を見守り、意のままに操る姉さんの存在が大きい。
幸い、漫画版の方で第1話は無料公開されているので、読んでもらうのが早いでしょう。
また姉さんの黒笑顔と、逆らえない弟の困った顔が見られるようで楽しみです。
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あさぎ先生自らの各話解説によれば、アラサー・アラフォー女性の恋愛物中心だそうで、sisterの意味のお姉さんは無いようですが、
「女は30過ぎてから!」という持論を、地でいく内容となっております。
この一文で購入が決まる人が確実にいますね。