今週のお姉ちゃんチェック
先週末、音音先生の『姉は嫁』発売記念・プライベートサイン会を開催しました。
この日秋葉原に集ったのは、姉萌え漫画家・音音先生と、その姉萌え読者十数名。
乾杯とともに、いつ尽きるとも知れない姉トークが繰り広げられたのでした。
総参加者15人のうち、リアル姉持ちは5名、リアル妹持ちは5名。
音音先生はリアル姉持ちの弟様。
10歳離れたお姉さまをお持ちの音音先生は、もっと歳の近い姉がいたらなぁ、と思うことがあるそうで。
.........姉を持たざる小弟には、もはや殿上人の願望です。
そのお姉さまを含むご家族は音音先生の描かれている漫画についてもご存じだそうで、家族から「漫画売れてるの?」と気にかけられているそうですが...
音音先生は当代トップクラスの姉漫画家。
こうして我々が支持していますので、ご心配なく!
というか、姉漫画をリアル姉に見つからないようにこっそり隠す弟クン達がいる一方で、どストレートな姉漫画を堂々描き続ける音音先生がカッコイイやら、弟さんの趣味に理解のあるお姉さまが偉いやら、よく分からない世界になってきました。
もちろん、今回のメインの趣旨であるサイン会も実施しました。
二次会までハシゴした後、一部の参加者はタマ姉痛車見学会に。
ついに音音先生タマ姉仕様痛車の実車とご対面!
かっくいい~!
タマ姉への愛あふれる痛車。
本当に羨ましいです。
反対側には、「姉魂っ」などでご覧になった方もいる、ITFさんのタマ姉痛車の姿。
右を向いても左を向いてもタマ姉痛車の素晴らしい空間でした。
そんな感じでプライベートサイン会はお開きに。
次回開催は新刊の発行の時です。
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『お姉ちゃんだって痴女になれるもん!』(古田航太著/イラスト・蓮見江蘭/フランス書院美少女文庫えすかれシリーズ)
ヒロイン・神尾舞耶お姉ちゃんは十七歳の高校三年生。
天然でウブで、人の言うことを何でも真に受けてしまうお人好しな女の子。
そんな彼女は、小柄で中性的な一つ下の弟・優登のことが大好き。(でも恥ずかしがり屋なので、なかなか積極的になれない。)
ある日、弟に改めて惚れてしまった舞耶お姉ちゃんが、後輩に相談した時に受けたアドバイス。それは「痴女になりなさい」というものだった......!
というお話。
姉と痴女。
この組み合わせは、二昔ほど前までは悪しき設定でした。
「お姉さん = 年下男のカラダだけが目当てで己の欲望を発散させる下品な女」。
90年代~00年代初頭の姉アンソロジーの大半は、そんな判で押したような痴女姉ばかり。
妹キャラは洗練されていった時代なのに、姉キャラはまだ野蛮な時代でした。
そんな過去がちらっとよぎるタイトルでしたが、さすが美少女文庫さん。
心配はもちろん杞憂でした。
舞耶お姉ちゃんは頭脳優秀で素直な性格なので、痴女になりなさいというアドバイスを忠実に実行してしまうのです。
それはもうプロの痴女も顔負けなほど!
普段はうふふ・はわわタイプのお姉ちゃんが、スイッチが入った途端、弟をもてあそぶ大胆に弟をいじり、誘惑するお姉ちゃんに大変身。
このギャップが、まず凄いのです。
さらに重要なのは、この痴女モードが下品さを感じさせず、それでいて弟を大興奮させてくれるところ。
これはひとえに、姉が弟を悦ばそうとするブラコン精神に基づいているから。
弟クンのことが好きだから、お姉ちゃん、こんなことまでしちゃうんだよ、という気持ちがジンジン伝わってきます。
もう十年前のダメな痴女姉とは言わせません。
舞耶お姉ちゃんの迫力ある姉プレイのサンプルは公式サイトの紹介で!
本書を書かれた古田航太先生は、これがデビュー作となる新人さんだとか。
公式サイトで大型新人と自負するだけはあります。
今後どのようなジャンルを書かれていくかは分かりませんが、姉系寄りになっていただければと思います。
これからも姉属性読者をよしなに!
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『DCD』第2巻(田口ケンジ/Webコミック クラブサンデー連載)
姉萌え系・異能者サスペンスWebコミックの第2巻が9月18日発売。
連載開始後そろそろ1年が経とうとしていますが(早い!)、ストーリーもきっちり展開しながら姉萌え傾向は一向に衰えることなく、相変わらず楽しませてくれます。
姉好き読者へのサービス......というより、田口先生の嗜好がダダ漏れになっているだけのように見えたり見えなかったり。
クラブサンデー上での第11話の公開は9月20日から!
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『私がお姉ちゃんなんだからね!』第1巻(鰻丸/Webコミック FlexComix連載)
高校生だけど小学生並の幼児体型の高槻美空お姉ちゃんと、小学5年生なのに長身でけしからん巨乳の妹・小鳥ちゃん。
凸凹な二人の姉妹コメディ漫画。
姉とは思えない小さい体でも心はいつも姉の美空お姉ちゃんに惹かれるのは姉属性として当然ですが、しょ...小5の小鳥ちゃんの無邪気なワガママバディについ目が行ってしまう小弟は、会員諸弟に許してもらえるのでしょうか?
東京都とユニセフ協会には負けないぞ!
高槻姉妹のアンバランスっぷりが話の中心ですが、特に第1話などを読むと、姉妹お互いがそれぞれ好きで大事に思っていることが根底にあるので、仲良し姉妹ものとして楽しく読める漫画になっています。
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『あねもね☆ろわいやる』(本田透・著/イラスト・相音うしお/集英社スーパーダッシュ文庫)
姉isビューティフル! 姉isストロング!
弟と結ばれることを目指して、ひと癖もあるふた癖もある黒姉・白姉・ちび姉などが集結する! これは女の意地を賭けたバトルロワイヤル。はたして弟の愛を受けられるのは誰!? 最凶の姉小説誕生!
おやおや、本田透先生、これは一体......?
弟は黙って9月25日を待て!