2008年4月期の姉アニメチェック
…の前に、3月終了番組を総括すると、姉派にとって注目だった『キミキス』、『君が主で執事が俺で』は、いずれも期待に添った作りで、大方の満足を得られたんじゃないですかね。
キミキスは、最初の1~2話こそ総スカンを食らう有り様でしたが、摩央姉ちゃんはきっと振り向いてくれると信じ続けた光一君達には、17話以降の展開に目が離せなかったハズ。
誰かが幸せになり、誰かが涙を飲む構成にするのは勇気が要る事だと思うんですが、恋破れるヒロインもきちんと描いた脚本は見事でした。
きみある。
思えば主人公が超シスコンという設定のアニメなんて滅多にないわけで(しかも姉は姉で超ブラコン)、その点では画期的な作品だったのです。原作から見ていた者にとっては、もう何でもないことなので、忘れがちですが。
放送開始前の雑誌記事などで、ブラコン・シスコン要素は控えめと聞いていて、実際そうでした。
まあね、いきなり原作と同レベルで作ったりした日には、テレビの前の坊や達にとって刺激が強すぎるでしょうし、放送倫理なんちゃらに「姉弟が公然とイチャイチャするシーンはけしからん」と難癖付けられる危険もあります。コワイコワイ。
姉属性候補生達にはここで軽い免疫を付けてもらってから、原作あるいはPS2版で姉弟愛の真髄を見ていただこうということで。
あと、タカヒロ氏脚本の回は、姉しよからのお付き合いの貴弟には、事前に知らなかったとしても余裕で見分けられたのでは?
ようやく本題。
集英社スーパーダッシュ文庫の同名タイトル原作。
星領学園1年生、“揉め事処理屋”の主人公・紅真九郎の前に、命の恩人でありボス的でもある紅香が一人の少女の護衛を依頼してきた…ところから始まるストーリー。
幼い頃に天涯孤独となった主人公が弟子入りした先、崩月(ほうげつ)家の崩月夕乃さん(作中での呼び方に準拠)が姉も同然の素敵お姉さん。
主人公の1つ年上、崩月流の後継者で才色兼備の大和撫子。
仕方のない弟に向かって「真九郎さん、そこにお座りなさい。お話があります」とありがたいお小言をこぼしてくれるのが似合うお姉さん。
そのお小言が全て、ちゃっかり弟の目を姉に向けさせようとするのが可愛いところ。
真九郎は学校に着くまでの道中、夕乃にいろいろと小言を、具体的には人としてのあり方や、正しい恋愛観や都の条例や法律や倫理などを、切々と説かれた。
「…というわけで、姉さん女房をもらった方が、殿方は幸せになれるのです」
また、決して堅物ではなく、弟に理解のある姉でもあり…
「とはいえ、真九郎さんもお年頃。そういうことに興味を抱いてしまうのは仕方がないことです。ああ今日も夕乃さんは可愛いな。下着は何色だろう。ときには、そんなことを考えてしまうこともあるでしょう」
「別にそういうのは…」
「あるはずです」
「いや…」
「あります」
断定された。そうでなきゃダメですって顔だった。
「…あー、はい、あるかも」
「いけませんよ、もう、真九郎さんたら…」
ちょっと嬉しそうに怒る夕乃。
夕乃さん以外にも、主人公の恩人で、最強の女性・柔沢紅香、五月雨荘の住人にも謎の女性や助平お姉さんが登場したりと、年上スキーなら何杯でもおかわりできる布陣。
でも、メインヒロインの位置にいるのは7歳の女の子なのでした。
◆
『D.C.II S.S. ~ダ・カーポII セカンドシーズン~』
ダ・カーポIIの真の本編はここからですよ!
正直に言うと、前回の時点で既にセカンドシーズンが予定されているとは頭になかったのです。
そうだよなぁ、ゲームの方だって、朝倉姉妹以外の誰かを攻略しないと音姉ルートには入れなかったんだから。
だとしても、前作での空気未満の扱い方は無いんじゃないの?の思いは消えませんが。
セカンドシーズンではすっぱり迷いを断ち切って、音姉との姉弟ラブラブルートを見せて欲しい。
主人公をあまりヘタレにせず、由夢ちゃんも総裁は憎からず思っているキャラですが程々にしてくれれば、もう何も文句はありません。
関東・中部・関西U局に加え、BS11、キッズステーションでも放送予定。
◆
月刊ドラゴンエイジの姉作品群の一つ、メイドガイのアニメ化。
メインヒロインの富士原なえか嬢は、姉弟2人暮らし、ちょっと短気で思いこみも激しい女流剣士で、でも学業と家事はてんでダメで、しかしその分胸に多大な栄養が行き渡っているという魅力ある姉なのですが……弟に対しては無関心。
じゃあブラコンになってくれればいいのかと想像しても、それは作品的には似合わないような気がして難しいところ。
姉要素はおまけ程度に考えても楽しめそうな作品なので、期待はしていますが。
おっぱいメイドのフブキさんを眺めているだけでも十分だし!
あとは、どれだけおぱんつを見せてくれるのかということで。
関東・中部・関西U局に加え、AT-Xでも放送予定。