2010年4月27日

今週のお姉ちゃんチェック

『青春ポップ!』北河トウタヤングチャンピオン烈コミックス


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各方面から捕捉漏れのご指摘ありがとうございます。
単行本が出たら必ず買おうと思っていた作品だったのに、見落としていました。

高校1年生・後藤朔太は、曲しか知らないインディーズロックバンド「インセスト」にはまっていた。
遂に「インセスト」のライブに足を踏み入れ、ステージで見たボーカル「イヴ」は、なんと十年前に親の離婚によって生き別れた実の姉だった......!

というストーリー。
我々にとって重要なキーワード「インセスト」をバンド名にしているのが意味深ですが、メインヒロインが実の姉である時点でもう姉漫画認定です。
他に登場人物として、バンドメンバー、朔太に想いを寄せる同級生、近所に住む妹同然の幼なじみなどがそれぞれ存在感を持っており、開かれた世界で姉弟が描かれています。

「イヴ」こと詩織姉さんは、10年のブランクを感じさせないほどすんなり姉弟関係に収まったのに対し、朔太の方は憧れの存在が実の姉だったという事実をなかなか消化しきれずにいるのが対照的。
かつて一緒に暮らしていたとはいえ、思春期の10年間を失っていたのは大きいのではないかと思えば、それは弟だけの話のようで、詩織姉さんの方はすっかり姉弟二人暮らしになじんでいて、昔話をして懐かしむほどの余裕っぷりです。
姉の自覚も十分で、

「朔太が元気で暮らしててくれてお姉ちゃんすっっっごくうれしかったんだからね!」

のセリフに代表されるよう、一人称がすべて「お姉ちゃん」。
お姉ちゃんが自分のことを「お姉ちゃん」と呼ぶ。
当たり前過ぎるこの事実が、姉マニアには結構効きます。
そんな言葉の理屈よりも、感動の再会シーンが姉ハグ(*1)だったことが、何よりも彼女の姉としての立場を表しているのではないかと!

『青春ポップ!』第1巻より

(*1)弟に夢中になるあまり、発作的に自らの胸に弟の頭を埋めさせる抱き方。姉の独占欲と姉弟の上下関係を象徴する行為。弟に大きな困惑と喜びを与える。


このほかにも水着姿での姉ハグとか、バスタオル一枚の姿を見られても恥ずかしがらないとか(でもすっ裸は恥ずかしいらしい)、添い寝とか、弟とのスキンシップは積極的なお姉ちゃんの様子。

ただ、世界の中心がこの姉弟であることは間違いなくても、ここが姉弟だけの世界ではないことは確か。
朔太を過剰に慕うお隣の妹キャラ(朔太はあまり相手にしていない)、朔太に密かな好意を持つ同級生(朔太は気付いていない)、姉に好意を持つバンドメンバー(姉は気付いていない?)など、姉弟二人だけでは片付けられない人間関係を見せているので、その辺はあらかじめ覚えておきたいところ。
この人間関係が今後のストーリーとも絡んで、見せ所になってくるように思われます。


まだ少し戸惑いの残る朔太の弟心が、この先どのように変化していくのか。
詩織姉の弟を思いやる気持ちは、どのような形で表れていくのか。
いよいよ本格的なストーリー展開が予想されるこの続きが楽しみです。

『FUTA・ANE ふたあね bitter&sweet』(bootUP!)


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『あねいも2』で人気を博したbootupから、その流れを汲む新作が今週発売。
『あねいも2』は二組の姉妹に囲まれる作品で、姉・妹のどちらも出来が良かったのですが、今回は『あねいも3』とはせず、妹を省いてお姉ちゃん一本に絞った完全な姉ゲーに進化。
よっぽど姉ヒロインの人気が高かったんでしょうなぁ...。

新作の主人公は、双子の姉・美琴姉と春奈姉をもつ弟。
数年前に両親を亡くし、姉弟離ればなれになりそうなところを、理解ある親戚に救われ、3人でずっと生活を続けてきた。
学園に入ってから二年目のある日、同級生から告白され、戸惑いながらも受け容れてしまう。
その戸惑いの原因は、二人の姉への禁断の想いだった...

というストーリー。
要は、今まで意識してこなかった姉への好意に、同級生が火を付けた所から話が始まる模様。

登場するお姉ちゃんは、前述の通り双子姉妹の二人。

上のお姉ちゃんは大人しく控えめなタイプの山城美琴お姉ちゃん(CV:木村あやか)。

【FUTA・ANE ~ふたあね~ bitter&sweet】2010年4月30日発売です!

主人公の姉で、春奈の双子の姉。

とても面倒見が良いしっかりとした性格で、すでに他界してしまっている両親に変わって家事を中心に春奈と優一の面倒を見ている。

家事は得意中の得意。
努力家で、何事にも一生懸命。
ただし機械との相性は最悪らしく、かなりの機械オンチ。

弟である優一のことは、とても大切に思っていて、時には厳しく、そして優しく、姉として何かと世話を焼いている。

いつも笑顔を絶やさない穏和な人柄だが、時々、思いも寄らぬ大胆な行動を取ることも多い。
さらに怒らせるとやっかいな性格で、ニコニコしながら怒気を発することで、優一や春奈を震え上がらせることもしばしば。
また、あまり面には出さないが、 妹の春奈に負けないくらい ヤキモチ焼きだったりする。

美空学園を卒業後、大学に進学せずに家事に専念。 家計を少しでも楽にしようと、昼間を中心にパートとして働いていたこともあるが身体を壊したことが原因でそれ以降は家事に専念して両親から受け継いだ家を守っている。

大学も行かずに、母親代わりとして家事の面倒を見ている美琴を春奈と優一は気遣っているが、本人はそんなことまったく気にした様子もなく、笑顔で毎日を過ごしている。

一読するだけで温和なイメージが湧くお姉ちゃん。
良妻賢母型で、弟のことも愛情込めて見守ってくれている様子が目に浮かぶよう。
この姉ハグしているシーンを見てくださいよ!
弟やっててヨカッタと思えるワンシーン。
これだけで十分に勝利を確信しました。

こんなに優しいお姉ちゃんでありながら、「ニコニコしながら怒気を発する」とか「ヤキモチ焼き」とか、人間くさい面がアクセントになっているのも素敵。


そして、もう一方の姉、山城春奈お姉ちゃん(CV:本山美奈)はサバサバした姉貴型。

【FUTA・ANE ~ふたあね~ bitter&sweet】2010年4月30日発売です!


主人公の姉で、美琴とは双子の妹。

美空学園卒業後、姉である美琴の強い進めもあり大学に進学した。現在、千原大学の2年生。

双子とはいえ二卵性のためか、性格はかなり違って 大人しく控えめな雰囲気の美琴とはうって変わって 非常に活発で、さばさばとしている。

社交上手で交友関係も広いが、ややシャイな部分があり、愛情を素直に表現できない 所がある。特に弟である優一には、ついつい意地悪な言動や暴力的な行動を取ったりしてしまうが、本当は姉に負けないくらい優一のことを大切に思っており、何だかんだで優一の面倒を見たり、助けたりしている。

昔から恋愛ごとには苦手意識があるらしく、男性との交際歴は皆無で、恋愛アレルギー気味。家事関係は姉に任せきりのせいか、料理はもちろんのこと、掃除洗濯ともに苦手。そんなこともあり姉の美琴には頭が上がらない。
また、大学に進まずに一人で家庭の面倒を見ている美琴に負い目に感じている部分もあり、姉の助けになればと、船上レストランでアルバイトをしている。

かなり大雑把かつ無防備な所があり、家の中で下着姿&風呂上がりにバスタオル一枚姿で歩き回ったりしている。
そのたびに慎みが足りないと弟の優一に注意されるが、 本人に直す気は毛頭ないらしい。


来ました来ました、「家の中で下着姿&風呂上がりにバスタオル一枚姿で歩き回」るような、慎みのないお姉ちゃんが!
弟の前では無防備でガサツなお姉ちゃんへの憧れ、一人っ子とか男兄弟しかいない負け組なら分かってくれる人多いと思うんだけどなあ。
縞パン見られても平気な関係っていいよね!
パンツが見たいんじゃないっすよ?
そういう遠慮のない関係がうらやましいんですよ?
(でも、見られないよりは見られた方がいいというか、その辺は否定しません。)
弟への愛情表現が素直じゃないために出てしまう意地悪や暴力も、僕らには心地よく変換できる回路があるので、問題無し。
むしろ、弟への愛に裏打ちされた行為なら、どんな痛いことでも受け止められます!


どちらの紹介も期待感高まる素晴らしい文章。
姉属性の心を理解している良い仕事です。
僕らの姉魂を大いに満足させてくれそうな一本ですが、前作まではストーリーも充実していて、看板に掲げた「純愛」もウソ偽り無い仕上がりでした。
見ているこちらが照れるくらいの純愛路線の姉ゲーは、意外にも最近では貴重。
ダダ甘とはまたひと味違う「お姉ちゃんとの純愛」生活は、この大型連休をすべて費やしても決して後悔しないものではないかと思うものであります。


『ToHeart2 向坂環 ドキドキティッシュボックスカバー』(コスパ)

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(注:黒い部分は消しではありません。)

いついかなる時もティッシュが必要な、戦う男子必携のティッシュボックスにタマ姉の彩りを。
ティッシュが欲しい!
そんな時、いつでもタマお姉ちゃんがそばでそっと見守っていてくれる癒しのアイテム。
たとえば風邪をひいた時とか、花粉症の時とか、そういう時とか。

TVアニメ版『kiss×sis(キスシス)』が、第3話にしてかなりエンジン全開。
こんなレベルの作品が毎週見られるこの幸せ。

そんな気分でいたら、うっかりドラマCDの存在を忘れておりました。


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すでに発売中!


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