2011年8月 9日

今週のお姉ちゃんチェック

『ネコあね。3』(奈良一平/別冊少年マガジン連載


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猫又として人間に変身できるようになり、主人公のお姉ちゃんになることができた元・飼い猫の杏子お姉ちゃんの頑張りを描く『ネコあね。』第3巻。
宗派を問わない、万人向けの姉作品です。

本当の姉ではないが、姉になろうと努力する(が失敗する)ところまでは、他の作品でもよく見かける話。
杏子姉さんが他と一線を画しているのは、ドジばかりしているように見えても実はきちんと弟思いのお姉ちゃんしていて、弟の支えになってあげているところ。
お姉ちゃんだけでなく、周囲の登場人物も愛すべきキャラが多く、読んでいて安心する姉漫画です。



『このお姉さんはフィクションです!? 1』(むつきつとむコミックすもも連載)


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漫画家を母に持つ吉川隼は、ある夜、絡んできた酔っ払い・川瀬成海を介抱する。その成海が住み込みのアシスタントになり、隼は彼女の面倒を見ることになった。職もスキルもないのにイイ女ぶる三十路間近の残念美女と、家事から母の手伝いまでこなす万能高校生の年の差同居コメディ、待望の第1巻ついに発売!


三十路間近の残念美女に反応する作家センセイを知っているんですが(あら、偶然にも双葉社)、そんな方向けの年の差カップル漫画だそうで。
しかもママが絡んでいるとは、いよいよマザコン向け作品の予感。
むつきつとむ先生は、『としうえの魔女たち』で、かなり年上の彼女(でも童顔)を描くのがお上手、『いきなり☆ねこキック』で姉弟漫画も描ける先生なので、注目したい作品です。



『姉貴って理不尽だ!?』(橘海衣/富士美コミックス)


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理不尽だからいいってコトですよね!
リアル姉がいて、あまり仲は良くないって場合だと、この理不尽さが原因だと思うのですが、受け身系姉属性の小弟に言わせれば、我が道を行く姉貴が弟を振り回すような姿こそが大きな姉萌えポイント。

姉の理不尽さに嘆く弟とか、「ぜいたくな悩み言ってるんじゃないよ!」と負け組陣営から突っ込みたくなるタイトル。
まだ内容は確認できていませんが、『姉貴って理不尽だ!?』のタイトルに反応する層を呼び込もうとしているってことは......と期待しておきます。