2011年1月24日

今週のお姉ちゃんチェック

『姉鬼あんりみてっど』(作・会川潮/イラスト・馨。/集英社スーパーダッシュ文庫

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またまたまたスーパーダッシュ文庫から姉ノベルの新シリーズが刊行されますよ!?
全姉連は集英社スーパーダッシュ文庫の非公式協賛サイトです!


『姉鬼あんりみてっど』
このタイトルだけでも食い付くに値する。
そしてストーリー紹介はさらにスゴイ。

きれいなバラにはトゲがある。かわいい姉にはツノがある!? お姉ちゃんの弟への愛は無限大! 天使のように可愛いけれど、怒ると頭に角がニョキニョキ生えて鬼になっちゃうワガママ姉・いばらと、その角を引っ込めることができる世話焼きの弟・桃郎。弟を溺愛するいばらの日々は、彼女の兄を名乗る鬼の青年・尊が現れたことで大騒動に発展する! 「こいつが本当の家族? 私と桃郎は血が繋がっていない? ああもう、どうすればいいの!?」かわいい姉には角がある、ハラハラドキドキ ☆ホームラブコメディ開幕!

>「可愛いけれど怒らせると角が生えちゃうお姉ちゃん」
>「弟を溺愛するいばらの日々」

いつもはブラコンお姉ちゃんに溺愛されたいけど、ときどき怒られたい。
M系男子の複雑な弟心を満たしてくれる良いお姉ちゃんなんじゃないですか!?
表紙カバーイラストは「載せてんのよ」状態。
姉属性の好みをよく知り抜いた仕事とみました。

著者の会川潮先生は他に作品が見当たりませんが、もし新人だとするなら、「姉」に目を付けた先生を全力で応援します。


『アネカノ~お姉ちゃんとえっちであまーいヒミツの関係~』(chococo)


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姉ゲー界、今月の注目作。
おっとり癒し系長女姉、溺愛ブラコン系次女姉、ツンデレ姉御肌系三女姉の三人と暮らすうらやましい弟が主人公の「秘密の彼女はお姉ちゃんいちゃらぶADV」。

おっとり癒し系。
溺愛ブラコン系。
ツンデレ姉御肌系。

完璧な布陣である。
誰か一人を選べと言われても、絶対に選べない組み合わせですよ、これ。
姉キャラを3タイプに分類せよと言われたら、こうなるんじゃないでしょうか。

Web体験版プレイを踏まえて、各お姉ちゃんチェック。

まずは長女のおっとり癒し系・野山椿お姉ちゃん(CV:御苑生メイ)。

輪吾が通う葡萄ヶ原学園の教師であり野山家の長女。 母親譲りのマイペースでおっとりした性格は、 常に周囲を和ませる。その反面、怒ると怖い。 巨乳と母性愛で主人公を甘やかす。 ただし、家事はまるでダメで主人公に頼りっきり。

お姉ちゃん3人を並べると、もしかして末っ子? と思ってしまいそうな可愛らしいスタイルの椿お姉ちゃんは、れっきとした長女であり、学園の先生。
姉に癒しを求める弟には最高のお姉ちゃん。
たっぷりの姉性と、アクセントとしての母性。
軽度のおっとり型で、甘えたい年頃の弟を豊かな胸で包み込んでくれる優しいお姉ちゃん。
大人の雰囲気を持ち合わせ、落ち着いた性格で良識ある先生ですが、それだけにイベントCGの大胆さが魅力的。

次女の溺愛ブラコン系・野山桜お姉ちゃん(CV:澄白キヨカ)。

頭脳明晰・容姿端麗、しっかり者で成績も優秀な次女。 学園では学生会長を務め、 学生、教師からの信頼も厚い優等生だが、 そのブラコン度は常軌を逸するほど。 弟を見つけるや甘い声で抱きついてくるなど、 その溺愛ぶりに優等生の面影はない。 ひたすら弟をかわいがり甘やかすことに幸せを感じている。

紹介通りのブラコンお姉ちゃん!
大好きな弟を猫可愛がりするシーンの連続で、ブラコン姉マニアのアナタもワタシも大満足のお姉ちゃんであります。
朝、桜お姉ちゃんを起こしに行くと、ガバッとベッドの中に引きずり込まれ、有無を言わさず弟すりすりタイム。
お昼休みになれば、「お姉ちゃんと離れ離れで寂しくなかった? お姉ちゃんはすっごくすっごく寂しかったんだから~!」と飛びついてくる寂しがりや。
弟に親しく話しかけてくる同級生の女の子を見ればオロオロうろたえてしまうのはお約束。
これでも学生会会長なのに、弟のことに関しては人が変わってしまう困ったお姉ちゃん。


三女のツンデレ姉御肌系・野山楓お姉ちゃん(CV:桜川未央)。


面倒見がよく、行動力にあふれる姉御肌の三女。
さっぱりした性格で同性から人気がある。
口より先に手が出るタイプ。
においに敏感で、輪吾のことならわずかな変化にも
すぐに気がつく。
エッチなことに興味があるものの、恥ずかしくて
人に訊けないためHに関する知識はかなり偏っている。

実際に楓お姉ちゃんに付き合ってみると、とてもよくできた模範的ツンデレお姉ちゃん。
確かに口より先に手が出てしまうお姉ちゃんだけど、弟くんのことが好きすぎて素直になれないだけ、ということがよく伝わってくる描き方なので、とげとげしさはゼロ。
ポロッとこぼすお姉ちゃんの本心の一つ一つが愛しくて仕方ありません。
でも、「あら、可愛い弟だと思ってるわよ? あたしの言うことをちゃんと聞いてる限りはね」と、自分の主導権は譲りません。

弟がお姉ちゃんのぱんつに興味があることを知ってしまうと、

「ふ~ん、見てみたいんだ? 実の弟なのに、お姉ちゃんのぱんつ」
「しょうがないわね......弟が性犯罪に走らないようにするのも姉の役目だしね」

と、スカートたくし上げサービスまでしてくれちゃいます。
本当は楓お姉ちゃんが姉妹の中で一番理解のある姉なのかも知れません。
姉弟の幼い頃を描くWebコンテンツ・アネカノメモリーズ楓お姉ちゃん編もよく出来ています。

さて、全体を通して気になるのは、「姉」としてではなく「女の人」として見始めている......という表現が強調されているところ。
タイトルが姉+カノジョで『アネカノ』とはいえ、まさか完全な脱・姉弟関係志向とか「もうお姉ちゃんなんて呼ばないで」みたいな展開はないと信じたいのですが、果たして?

今まで「姉弟関係脱却型ストーリーはNG」ポリシーで姉ゲー批評をしてきましたが、これ、実は少数派の思いこみで、実は姉属性の多数派は姉弟関係脱却ストーリー肯定派なんじゃないだろうか?
自信がなくなってきたぞ......。
「姉」に「女性」の属性が加わるのはいいけど、「姉」が「女性」に転化しちゃうのは姉ゲーのアイデンティティの放棄だと思うんだけどなぁ。
(※本作が姉弟関係脱却型だと断定した訳じゃないので、ゆめゆめ誤解なきよう!)


お姉ちゃんと弟の仲が良いのもさることながら、3人のお姉ちゃん同士も仲良し。
日常シーンでは姉妹同士でよく絡んでいて、家族感もたっぷりです。
初回特典には「お母さんもお姉ちゃんも友達もみ~んなまとめてハーレムパッチ」が付いてくるそうで、シスコンとマザコンを併発している患者さんにもお勧め。


『極道の花嫁』(GALACTICA)



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ストレートなタイトル通りの極道任侠モノ。
「姉」と「姐」の使い分けって、きょうだい・家族のあねは「姉」で、一般的に女性を呼びかける時の「おねーさん」が「姐」なんじゃないかと思ってるんですが、任侠の世界での女性はまさに「姐さん」。
じゃあ、本作のおねえさんは「姐さん」かと思えば、それは間違い。
れっきとした家族の意味の姉さんが用意されています。



その名は極道院朱鷺子お姉さま(CV:海原エレナ)。


物静かな偏愛義姉。
口数は多くないが、はっきりと物を言うことがあり、
実質組を取り仕切っているのは彼女。
だが、悠一に対しては偏愛的な部分が強く、
世間知らずの悠一に偏った知識を教えている。
直接的ではない、間接的な愛に狂おしいほど悶えている。

いいじゃん、いいじゃん。偏愛最高!
「トキコ」ってお名前も、顔に傷を持つクールで凛々しいお姉さまをイメージさせて素敵っすよ!


と、カッコ良さに憧れる萌え方をしていたのですが......

自己紹介ムービーを見て、豪快に噴き出す!

おまわりさーん、ここに変態がいます!
まさか任侠モノでキモカワ系お姉ちゃんに出会うとは思わなかった。
「間接的な愛に狂おしいほど悶えている」ってのは、使用済み品フェチ的な意味なのか!?
朱鷺子姉さん、鬼うた。のハル姉とすごく仲良くなれそうな気がする。
(関連リンク:特典ドラマCD「鬼ごと。」試聴版

公式サイトには体験版やキャラクターボイスドラマなども用意されていて、こちらも楽しげな様子です。


『える・えるシスター 5』(邪武丸一迅社コミックREX連載)


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「姉弟」の姉と、「姉妹」の姉。
どちらか選べと言われたら、弟願望の強い総裁はやっぱり弟持ちのお姉ちゃんに心が傾くわけで、「姉妹」のお姉ちゃんが勝つとしたらよほどの何かがないと難しいもの。
その「よほどの何か」があるのが『える・えるシスター』。

お姉ちゃんのことが大好きな妹・ふたばちゃんと、妹のことが超絶大好きな妹魂(シスコン)過激派の一菜お姉ちゃんが繰り広げる百合百合しい姉妹を中心にした学園ドタバタ系ラブコメ。
仲良し姉妹を描いた姉モノとしては、今もっとも熱いマンガです。
年下のきょうだいを想う姉の愛の前には、弟も妹も同じです!


『うちの姉様 3』野広実由/まんがくらぶオリジナル連載 バンブーコミックス)


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美人でスタイル良し、東大首席の優秀な頭脳を持っているのに、独特の価値観と思考回路でマイペースを貫く不思議な姉・日高涼音お姉ちゃん。
彼女の不思議な行動に戸惑う小学2年生の弟・倫くんと、主にツッコミ役の小学1年生の妹・るるちゃんの目を通してお姉ちゃんの生活観察4コマです。

お姉ちゃんの魅力はいろいろあるのですが、その一つは、良く言えば自然体、悪く言えばだらしないところでしょうか。
姉萌え男子の好む女性キャラのタイプって、自分を飾って良く見せようとする人より、無防備でありのままを見せてくれるような人の方だと思うんですよね。
姉弟なんだから恥ずかしくなんてないわよね? と言ってくれるような。
涼音お姉ちゃんは、その辺が天然すぎてむしろ心配になってしまうのが問題!

きちんとオチを盛り込んで笑いを取る面白い4コマですし、個性的な外部キャラも登場しますが、基本は「お姉ちゃん&弟・妹」のコンビなので、姉弟マンガとして十分に成立しています。



先週のフォロー。


『あねちゅう』青稀シンコミック@バンチ連載

新創刊雑誌、コミック@バンチ

「世話焼き姉とヘタレ弟の、溺愛暴走おねしょた萌えハートフルホラーギャグコメディ漫画」

が連載されるとのことでチェックしてみました。


...
......

本当にイカれてる......っ!


バイトをすぐクビになってしまうヘタレ弟・ゆうくんを慰める美奈子お姉ちゃん。
お姉ちゃんだけはゆうくんの理解者よと抱き締めてあげる笑顔は、まるで天使のよう。
しかし、去り際に弟のアレを見つけてしまってから、お姉ちゃんの隠れた本性が明らかに!
さっきまでの弟思いの可愛いお姉ちゃんの姿は一体どこに?
え? え? 誰なの? 状態。
どんな感じか見てみたい強者は、Web版の小冊子を見るがよい。ブラコンで狂った姉の生々しい姿を。

ま、我々シスコン野郎もお姉ちゃんでハァハァしている時は似たようなものであるから、お互い様。

なかなかインパクトのある作品で、頭を抱えてしまいます。
確かに、
世話焼き姉/ヘタレ弟/溺愛/暴走/おねしょた萌え/ハートフル/ホラー/ギャグ/コメディ
すべての要素が含まれていましたが、この姉漫画、一体どこに行こうとしているのか?
恐る恐る見守っていこうかと。

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