今週のお姉ちゃんチェック
姉ゲーは1週間前倒しチェックなので、4月19日発売予定分です。
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これは、己の姉萌えレベルを試される1本になる。
弟を愛しすぎてヤンデレ化するお姉ちゃんは、これまでも何人か見て来ましたが、今度のお姉ちゃんはかなりガチ。
弟が他の女の子と話をすることすら許さない、といった精神的な拘束じゃなく、どうやら物理的に拘束するようで......。
お姉ちゃんたちに祝われる、平和な誕生日の朝。
それは、部屋にとりつけられた
鉄格子の存在で、終わりを告げた――――
出だしがこれですよ?
どこにでもありそうな家庭の部屋にガッシリはめられた鉄格子の背景が怖すぎる。
飼い犬だって首輪は付けても犬小屋に鉄格子は作らない。
「お姉ちゃんになら飼われてもいい!」なんて軽口たたいてスンマセンした。
この鉄格子で主人公を監禁し始めたのは、彼を愛してやまないヤンデレ双子姉妹。
長女は有明いそらお姉ちゃん(CV: 木野原さやか)。
「弟のことが性的に好きだなんて。 私って本当に、恥知らずで汚れた、最低の姉だわ......!」ひんやりと冷気をまとった、ミステリアスな姉。
妹の咲耶とは双子の姉妹。文武両道家事看護、
やることなすことパーフェクトな完璧超人......だったはずなのに。
クールな仮面の下に隠していたのは
弟と視線をあわせるだけで身悶え、表情は固まり、息の止まる
極めつけのブラコンの顔だった。弟を(性的に)好きな自分を
『人間失格の雌豚以下のミジンコより下等なクズ虫』と
呼んではばからないネガティブさん。
趣味はぬいぐるみ(※腹話術)を使ったセルフ自虐。ちなみに職業はナース。
あだ名は『霊安室の白い天使』。
弟と視線をあわせるだけで身悶え。病気ですね。いい病気。
ブラコンであることを自虐的に語る姉ってのは珍しい。
次女は有明咲耶お姉ちゃん(CV: mahilo)。
「愛ってそういうものですよね? 互いがいなければ、呼吸さえままならない......ふふっ」しっとりと大和撫子めいた、優しげな姉。双子姉妹の妹。
微笑みひとつで貢物が山となる、現代のかぐや姫。が、実は弟以外のことがほぼ全てどうでもいい
「only you」を地でゆく、愛がダダ漏れのお人。弟の世話をすることが生きがいで、
"主人公が自分なしでは生きていけない体になること"
を常日頃から夢見ているロマンチストさん。『どんな形であっても』
弟が自分を必要とし、その心に自分がいることが喜び。ひっそりと、弟に話しかけられた回数を
懐のメモ帳でいちいちカウントしている。それは幸せの数。
弟ひとすじ、愛情いっぱい、大の世話好き(ただし弟に限る)。
理想的なブラコンお姉ちゃんですね。
しかし、ヤンデレ化する姉の紹介だと思って読むと、背中に冷たいものが走る。
こんなヤンデレ姉妹に完全拘束された世界で閉鎖的に展開する模様。
姉たちが姉自身の欲望に溺れるだけなのか、それとも弟の幸せも願える姉になっているのか。
本作が姉属性人に受け入れられるかどうかは、ここにかかっていよう。
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2012年9月発売『追奏のオーグメント』のファンディスク。
当時の全姉連の記事はこちら。
サブキャラにとどまっていたブラコン姉さんに専用ルートができました。
「溺愛」を付けるほどのブラコンヒロインをサブ扱いとはもったいないと思っていましたが、ついに。
実はもう昨年半ばから姉ゲーに回す時間の余裕がなくてスルー対象となっていましたが、姉ルートが保証されているなら優先順位は上がるってなもんです。